中学時代の友人の話

私は父の仕事の関係で転勤が多い家庭で育ちました。そのため、中学卒業までの間にいくつも学校を変わりました。当時はそれが慣れてしまっていて普通のことのように感じていたのですが、周りの友人たちに聞いてみると転校はできればしたくないし、とても嫌だと話していました。中学三年生の一学期間だけ三重県に住んでいたことがありました。そこで仲良くなった友人とは私が転校していった後も手紙の交換などをして連絡を取り合っていました。お互い高校に進学して卒業したころに一度、三重に遊びに行きました。彼女は看護師になるのが夢で、私が遊びに行ったときは看護学生でした。勉強はとても大変でレポートの作成などもあって寝る時間が本当になくて大変だと話していました。そんな忙しい中で、彼女にも初めての彼氏ができたそうです。高校時代に手紙のやり取りをしている中に、私にも彼氏が欲しいと書かれていたのを思い出しました。彼氏の話をする時の彼女は本当に楽しそうで嬉しそうでした。翌年も三重を訪ねて、遊んだのですがその時もまだ彼氏とは交際が続いているようでした。その後、お互いの忙しさもあって連絡を取り合わなくなってしまいました。彼女が看護師さんに慣れたのかどうか、当時の彼氏とは仲良くやっているのかどうかわかりません。あれから何年もたちますが、時々元気でやっているかと思いだすことがあります。私は、結婚し子供にも恵まれました。彼女も忙しい仕事のかたわら家庭を持って幸せにやってくれていることを信じています。

いろんな地域を転々とした私ですが、今は九州の長崎に落ち着いています。いろんな県を見てきましたが、個人的には長崎が一番好きですね。物価も安くて食べ物もおいしくて自然もたくさんあって遊びスポットや仕事では看護師の求人が豊富です。転勤族の家に生まれると、新しい場所に慣れるまでは不安ばかりで大変でしたが、その分たくさんの出会いがあるし、いろんな県ならではの雰囲気があっていい経験になったと思います。もう今のところは正直新しい場所に移るだけのエネルギーはありませんが、ずっと同じ地元に住んでいて「人生がつまらなくなってきたな~」と感じる人は積極的に外に出て行ってみるといいですよ。自分に合った雰囲気の地域ってちゃんとあると思いますから。